当社は糖とタンパク質を加熱することで生成する様々な終末糖化産物(advanced glycation end-products, AGEs)の中でも生活習慣病の原因の一つとされている、毒性のあるAGEs(Toxic-AGEs)を標的にした医薬品の開発に取り組んでいます。

私達の体内では色々な経路から様々なAGEsが生成することが報告されています。なかでも、Glycer-AGEsは他の経路から生成してくる様々なAGEsと異なり、非常に強い細胞障害性を示すことから、他のAGEsと区別する意味合いで「Toxic-AGEs (TAGE) 」とも呼ばれています。体内で生成・蓄積したTAGEはAGEs受容体 (receptor for AGEs, RAGE) を介して、糖尿病合併症の発症・進展に強く関わっているだけではなく、心血管病 (cardiovascular diseases, CVD)、非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis, NASH)、がん、不妊症、アルツハイマー病 (Alzheimer’s disease, AD) などの多様な疾患にも関わっていることが明らかとなっています。最近では、体内のTAGEの生成・蓄積は食事による糖類の過剰摂取や食事性AGEsの摂取過多など、私達の日々の食生活に密接に関連していることが分かってきています。また、各種病態と血中TAGEレベルが強く関連することも様々な研究で報告されており、血中TAGEレベルは生活習 慣病の予防、早期診断、治療の有効性を評価するバイオマーカーとして利用できる可能性を秘めていると考えられています。

当社は毒性のあるAGEsの化学構造を世界に先駆けて明らかにしつつあり、その構造に対するモノクローナル抗体を取得しています。現在はそれらを利用した抗TAGE医薬品の開発、特に糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、非アルコール性脂肪肝炎を ターゲットにした抗体創薬開発を行っています。さらに、抗TAGEモノクローナル 抗体を利用した血中TAGEの測定法も確立しており、TAGEに関する各種受託試験を承っています。

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